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【ベトナム編】ベトナム人スタッフの肩肘張らないオフィス・スタイル

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Reported by 蓮太郎
ベトナムのホーチミンにある日系企業の現地法人に勤務。現地での楽しみは、ゴルフやテニス、マンション内にあるプールで子どもと泳ぐこと。家族サービスの一環として、定期的に現地の日本食レストランで和食を味わっている。

素足にサンダルで出社する社員たち

こんにちは。蓮太郎です。今回は、ベトナムの文化についてお話しします。

 

ベトナムで私が最初に驚いたのは、こちらの人々が、やたらに素足になりたがることです。当社では、「TPOはきちんとしよう」という方針の下に、服装のガイドラインを定めており、男性はワイシャツとスラックスに靴が基本。女性はスカートやパンツに靴という具合で、オフィスにふさわしい装いを心がけるように促しています。毎週金曜日の「カジュアルフライデー」のみ、ポロシャツやジーンズも認めていますが、このようにルールを決めても、サンダルで出社する社員が後を絶たないのです。特に若い女子社員に多いので、「今日、裸足(はだし)だけど…」とたしなめるのですが、その場では「はい」としおらしく謝るものの、翌日にもまたサンダルで来ます(笑)。若い社員にとっては、スーツがまだまだ高価なことや、素足だと何かと楽なことが理由なのかもしれません。また、重ね着をしない文化のようで、年間を通じた平均気温が28度という暑さも手伝って、総じて薄着。女子社員の中には、下着が透けて見えてしまう人もいて、困惑してしまいます。

 

飲み会の類が「自由解散」であることも、初めて知った時は衝撃でした。始まる時は、幹事や主賓のあいさつがあるのですが、その後、飲み始めたら、食べ物がなくなった時点で自動的にお開きとなり、三々五々帰り始めるので、「締めのあいさつ」もなければ、「次、行こうよ」と2次会に繰り出すこともありません。したがって、スピーチの類は開宴後すぐに始めてしまい、後に残さないようにしているようです。

 

仕事中に自撮りするほどの写真好き

それから、とても写真が好き。スマートフォンや携帯電話で、盛んに撮っています。一眼レフカメラを持っているとモテるので、「写真撮ってあげる」「撮れたから送るよ」と連絡先を聞き出すタイプのナンパも横行。ベトナムでは、レストランやカフェなどの店舗に入れば、Wifi環境が整っているので、すぐにネットにつなぐことができるせいもあるかもしれません。デパートなどでも、接客していないときに自撮りしている店員をよく見かけるほどで、本当に好きなんだなあと、ある意味感心してしまいます。

 

加えて、女性が非常に嫉妬深いと感じることも多いですね。その例として、ベトナム人女性と結婚した日本人男性が夜10時以降にまだ外出先にいると、妻から電話攻撃を受けることが挙げられます。「職場の付き合いで食事に行くことは理解できるが、夜10時までに戻ってこないのは怪しい」と訝(いぶか)しんで電話をかけずにはいられないようなのです。ホーチミンでは、普通の飲食店なら夜10時には閉店するため、「それ以降に外にいるのは、浮気をしているということではないか」と心配してしまうのでしょう。ただそれは、ベトナム人女性の多くが、すべてを夫に捧げて尽くす献身的なタイプであることの裏返しではないかとも思います。それだけに、浮気が自分に対する重大な裏切り行為と映るのでしょう。

 

次回は、私のホーチミンでの生活についてお話しします。

 

 

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これが社員の“素足にサンダル”スタイル。サンダルはベトナム名物畳サンダルだ。

 

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会社のパーティー風景。仕事着のままの社員もいれば、ドレスアップする社員もいる。

 

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ベトナム中部の都市ダナンの名物料理「My Quang(ミークアン)」。黄色く太い米麺に、肉やエビ、香草、ピーナッツ、割ったごませんべいがのっている。スープはごく少なめ。

 

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ベトナムのサンドウイッチ「バインミー」。切り込みを入れたバゲットにバター、パテを塗り、野菜、ハーブ類、肉などをはさむ。ニョクマム(魚醤)を振りかけてあるところがベトナムならでは。

 

構成/日笠由紀


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